ネクストゴール挑戦中!
大変有難いことに、今回開始5日目にして目標金額であった10万円、達成となりました。当初は延期を予定していた屋外隔離室の補強工事も無事に行うことができます。ご支援くださった皆様、拡散のご協力をくださった皆様に、スタッフ一同心より御礼申し上げます。
目標金額は達成となりましたが、クラウドファンディングの終了まではまだ時間があるということで、次の目標として、JWCでは『より多くの方に野生動物のことについて知って欲しい』という想いから、ご支援の中で、500円のコースを作成させていただくことに致しました。
もちろん、超過した資金に関しましても、金額に応じて保護されている子の日々の飼養費や治療費、医療機器の購入、設備の補強や修繕費などとして、全て大切に使わせていただきます。
もし、プロジェクトページをご覧いただき、少しでも内容にご共感いただけましたら、ご支援のご検討に合わせ、拡散のご協力をいただけますと幸いです。
はじめに
私たちは、動物病院と連携し、傷病野生鳥獣のリリースまでの飼養・治療・リハビリ等のサポートや、野生動物に関する情報の啓蒙・普及活動などを行っているNPO法人ジャパンワイルドライフセンター(JWC)です。
今回、私達は疥癬症(かいせんしょう)のタヌキを少しでも多く受け入れできるよう、屋外隔離室の補強の為のご支援をクラウドファンディングで募っています。
皆さんは、“疥癬症のタヌキ”をご存知でしょうか。
当団体へは毎年30~50頭(羽)ほどの傷病野生鳥獣が保護されてきますが、その中でも治療が非常に困難を極め、お問合わせの件数も群を抜いて多いのが疥癬症のホンドタヌキです。

よく、『脱毛した不思議な動物がいる』と連絡を受けるのですが、疥癬症は、ヒゼンダニというダニによって引き起こされる皮膚病の一種です。感染した場合は激しい痒みを伴って脱毛し、悪化すると皮膚はひどい赤切れ状態となり、重篤な場合は全身の皮膚がかさぶた状に肥厚してしまいます。
疥癬症が直接の原因で亡くなることはほとんどありませんが、疥癬症で弱っているところへ他の感染症にかかったり、毛が抜けることによる体温低下、口の爛れによる摂食機能の低下などで亡くなってしまうケースが多いのです。
隔離室の限界
疥癬症は更にやっかいなことに感染力が非常に高いのです。
その為、センターで治療を行う際も、他のタヌキへ感染してしまわぬよう、隔離室で防護服を着用し集中治療を行っています。
しかし、疥癬症で運び込まれるタヌキの数に対し、隔離室の数は全く足りていません。受け入れをお断りせざるを得ないこともあり、なんとかできないかといつも悔しい思いをしています。
実は、屋外にも隔離室を設けているのですが、室内に比べると設備がまだまだ不十分です。
気温差や気圧差の激しい時期、疥癬症で皮膚が肥厚し、体温調整がままならない体では、容体が悪化してしまうこともあります。
今回のクラウドファンディングが成功した暁には、屋外隔離室を充実する為の資金として活用させていただき、一頭でも多く収容し、治療することができればと、今回挑戦させていただきました。
タヌキの疥癬症の原因となる可能性
タヌキの疥癬症の原因のひとつとして、私たちは『野良猫の餌を食べてしまったこと』も大いに関係しているのではないかと考えています。
一般的には『群れで行動する為に感染が広がりやすい』、『ゴミ漁りで不適切なものを食べた為に発症する』ともいわれていますが、当団体でここ十年ほど疥癬症のご相談者にヒアリングを行ったところ、ゴミが荒らされていたというお話はありませんでした。
その代わりに、「野良猫の餌を食べに来ていた」もしくは「ネコの餌をあげていた」という回答が、比喩ではなく、今のところ100%となっています。
タヌキの疥癬症は、解明されていることが実は少なく、ここまで重篤化する原因も未だ不明とされています。
しかし、ここで考えられることとしては、イヌがキャットフードを常食すると健康を害するとされているように、イヌ科のタヌキも同様なのではないかということです。
タヌキは雑食性の高い動物ですが、だからといってなんでも食べて良いというわけではありません。
彼らは自然の中で木の実や木の根、昆虫、小動物など、いわゆる粗食で生きています。その為、高栄養のペットフードに味をしめて食べ続けることで内臓へ負担をかけ、免疫力が低下し、結果として疥癬症が悪化してしまうのではないか、と私たちは推察しています。
現状はあくまで仮説にしか過ぎませんが、様々な文献でも非常に致死率の高い病気とされるタヌキの疥癬症を、少しでも回避する可能性を探る為に、私たちは彼らの治療にも挑んでいきたいのです。
支援が必要な理由
当団体は会員様や有志の方からのご寄付で活動を行っておりますが、そのほとんどは日々の飼養費や治療費に充てられ、高額な医療器具や設備の購入費、ケージの増築・増設費などに回しきれていないのが現状です。
以前、鳥の飛行訓練用バードケージの建設費を集める為に、別のクラウドファンディングに挑戦させていただきました。
その時は、大変有難いことに目標金額を上回るご支援をいただき、無事、着工に取り掛かることができました。
実は、その超過した資金で、医療器具の購入や屋外隔離室の補強も行おうと考えていました。
しかし、現在の世界情勢で木材や単管パイプなどの資材が高騰し、クラウドファンディングを始める前の見積もりよりも高くなり、超過した資金はその分の補填と、医療器具の購入でギリギリ、という状態となってしまったのです。
たったの10万円くらい何とかできないのか、と思われる方も、中にはいらっしゃるかもしれません。それでも、お恥ずかしい限りですが、当団体は常に資金不足で、その10万円を捻出するのがなかなか簡単ではありません。
これまでも毎年少しずつ、手を加えながら屋外の設備を整えてきましたが、現状のままでは、まだ容態の悪い子には耐えられません。
また少しずつ資金を貯めていけば、数年の内には整えられる予定ではありますが、今、疥癬症にかかってしまっているタヌキはその完成を待つことはできません。
もし、当団体の活動にご共感下さり、ご支援のご協力で、一刻も早い完成が叶えば、また一頭の治療を始めることができます。
支援の使い道
前述の通り、今回もし目標金額まで達した場合には、屋外隔離室の補強の為の資金として使わせていただきます。
当団体では、野生動物が保護されて来た際は、必ず3日~1週間の隔離期間を置きます。屋外隔離室の補強が叶えば、今回お話させていただいた疥癬症のタヌキだけでなく、他の野生動物を収容することもできます。
目標金額へ到達しなかった場合、または有難いことに目標金額を上回り、超過した場合の資金に関しましては、こちらも金額に応じて日々の飼養費や治療費の他、医療機器の購入や他ケージの補強・修繕費などとして、全て傷病野生鳥獣の為に大切に使わせていただきます。
【資金内訳】
ケージ防寒・強化部材費 約40,000円
人件費 50,000円(25,000円×2人)
その他消耗品 約10,000円
合計 約100,000円
さいごに
野生動物のことをもっと知って欲しい
野生動物は非常に警戒心が強く、めったなことでは人に捕まることはありません。
それが人の手によって保護されてしまう、ということは、既にかなりの危篤状態であることが多く、そのほとんどが治療の甲斐なく命を落としてしまいます。
今回、クラウドファンディングが達成し、屋外隔離室の補強が叶ったとしても、どれだけの子を救えるのかは、正直なところ分かりません。
ただ、『救いたい』と関心を持つことをきっかけに、野生動物たちの実情を知っていただくことも大切だと思っています。
一羽でも一頭でも多くの命を救いたい
開発により動物たちの環境を狭めてしまったのは確かに人間ではありますが、彼らのことを護り、環境を整えることができるのもまた人間です。
このページをご覧いただいた機会に、お近くで野良猫の餌を外に置いたままにしているところがないかを気にかけていただき、もし、可能であれば、野良猫へ餌をあげた後はぜひ片付けていただければ、それだけで、救える命があるかもしれません。
これからも、ほんの一欠けらでも命を繋ぐ希望があるのであれば、私たちは諦めずこの活動を続けていきたいと思っています。
一羽でも、一頭でも多くの命を救いたい。この想いにご賛同いただければ、とても心強いです。
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【プロフィール】
NPO法人ジャパンワイルドライフセンター(JWC)は、故 佐草一優(のづた動物病院 名誉院長)が、傷病野生鳥獣の救護を目的に立ち上げました。
のづた動物病院と連携し、傷病野生鳥獣のリリースまでの飼養・治療・リハビリ等のサポート、野生動物に関する情報の啓蒙・普及活動などを主に行っています。
HP:https://www.jwc-web.org/top.html
【これまでの活動】
現在まで、多い時には野生動物が運び込まれてくることが年間で50件以上ありましたが、致命傷で残念ながら亡くなってしまう子も少なくありません。
しかし、それでもできる限りの治療・リハビリを行い、毎年約4割の子はリリースに至っています。
リターンを選ぶ

¥500
【リターン不要コース500円】
◆LINEオープンチャットへご招待(入室は任意)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
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支援者1人
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お届け予定
2022年6月

¥1,000
【リターン不要コース1,000円】
◆LINEオープンチャットへご招待(入室は任意)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
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支援者5人
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お届け予定
2022年6月

¥1,500
【JWC通信1ヶ月分コース】
この金額はタヌキ1頭の一食分に相当します。
◆LINEオープンチャットへご招待(入室は任意)
◆『JWC通信』5月号(PDF)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
※JWC通信はメールでお送り致します。
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支援者7人
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お届け予定
2022年6月

¥1,500
【リターン不要コース1,500円】
この金額はタヌキ1頭の一食分に相当します。
◆LINEオープンチャットへご招待(入室は任意)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
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支援者7人
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お届け予定
2022年6月

¥3,000
【JWC通信2ヶ月分コース】
この金額はタヌキ1頭の二食分に相当します。
◆LINEオープンチャットへご招待(入室は任意)
◆『JWC通信』4月号・5月号(PDF)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
※JWC通信はメールでお送り致します。
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支援者18人
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お届け予定
2022年6月

¥3,000
【リターン不要コース3,000円】
この金額はタヌキ1頭の二食分に相当します。
◆LINEオープンチャットへご招待(入室は任意)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
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支援者18人
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お届け予定
2022年6月

¥10,000
【JWC通信3ヶ月分コース】
この金額は疥癬症のタヌキ1頭への1日の点滴の費用に相当します。
◆LINEのオープンチャットへご招待(入室は任意)
◆『JWC通信』4月号・5月号・6月号(PDF)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
※JWC通信はメールでお送り致します。
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支援者5人
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お届け予定
2022年6月
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¥10,000
【リターン不要コース10,000円】
この金額は疥癬症のタヌキ1頭への1日の点滴の費用に相当します。
◆LINEオープンチャットへご招待(入室は任意)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
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支援者5人
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お届け予定
2022年6月

¥25,000
【オリジナル壁紙画像コース】
この金額は、センターの1ヵ月の水道光熱費に相当します。
◆LINEオープンチャットへご招待(入室は任意)
◆『JWC通信』4月号・5月号・6月号(PDF)
◆保護動物のオリジナル壁紙画像(iPhone/PC用)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
※JWC通信と画像はメールでお送り致します。
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支援者1人
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お届け予定
2022年6月
保護当初sy_003-scaled.jpg?strip=all&lossy=1&ssl=1)
¥25,000
【リターン不要コース25,000円】
この金額は、さとやま保護センターの1ヵ月の水道光熱費に相当します。
◆LINEオープンチャットへご招待(入室は任意)
※プロジェクト報告はLINEオープンチャットにて行わせていただきます。
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支援者1人
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お届け予定
2022年6月
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